03. 孤影
作詞 / 作曲 / 編曲 : flat
君を探したいつかの校舎
時間も忘れて追いかけた影
触れることはいつも容易く
笑顔で叩き合ってたけど
どこかですれ違った僕らは
涙を流している君の姿も
所詮人ごと他人行儀の眼差し当てて

叫んだ声は虚しく響いて
本当は全部伝えたいけど
揺れたこだまが邪魔をするから
泣きたくても泣けないの

君がくれたあの場所に
私をまた呼んでくれるなら
きっとこんなこと思わなくても済むのに

作り笑いの優しい嘘も
鵜呑みにするほど素直になれれば
こんなに醜く巣食った心を
いちいち誤摩化すこともないのに

瞳の奥の隠れた淀み
誰も中まで覗く気はなくて
そうしていつしか身にして始めて
僕らは自分の不用意さに気付く

掴んだ筈の距離ははぐれて
今でも一人で探してるけど
まるで磁石の駆け引きみたいに
近付いては離れて

君に会えたその時に
一つ残らず伝えられるなら
きっとこれからはこれまでと同じように

みんながいたあの場所に
もう一度行くことが出来るなら
もう独りでに迷うことはないから

君を探したいつかの校舎
時間も忘れて追いかけた影
時は流れて今もどこかに
誰かが忘れた影が独り