03. 虹描いて
作詞 / 作曲 / 編曲 : flat
僕等が生まれた時に一つ
真っ白なスケッチブック一つ
抱えて誰かと色を塗る
加えて幾つも絵を描く

君から貰った色が一つ
誰かに貰って色は二つ
気付けば手元に色は七つ
混ぜては一つの虹を作る

ところがいつしか好きな色が
一番大事にしてた色が
知らないうちに消えてしまった
大事にしたのはつもりだった

大切なものが大切である故も
無くしてから思い出すよ

僕等はいつでも
大好きな色 そればかり選び過ぎて
無くして気付いたことを
認めてしまうのが何よりも怖くて
それすら誰かのせいにしてみるんだ

あの時見上げた晴れた空に
あなたと描いた夢の途中
ぼやけてしまった色は幾つ?
今では朧げ夢うつつ

僕等は誰より
競って多くの色を重ね過ぎて
そうして気付いた時は
真っ黒に染まっていたんだ

白い画用紙の中じゃ
余計に汚く見えるけれど
綺麗過ぎる周りに染められぬように
悔やむよりも繰り返さぬように

涙で隠れた色が一つ
破かずにおいたページ一つ
どれもに残した甲斐がある
誰もが忘れぬ唄になる

あなたと歩んだ道の途中
探して見つけた色も幾つ
代わりに使って空に描く
そうしてもう一度虹がかかる