僕等が生まれた時に一つ 真っ白なスケッチブック一つ 抱えて誰かと色を塗る 加えて幾つも絵を描く 君から貰った色が一つ 誰かに貰って色は二つ 気付けば手元に色は七つ 混ぜては一つの虹を作る ところがいつしか好きな色が 一番大事にしてた色が 知らないうちに消えてしまった 大事にしたのはつもりだった 大切なものが大切である故も 無くしてから思い出すよ 僕等はいつでも 大好きな色 そればかり選び過ぎて 無くして気付いたことを 認めてしまうのが何よりも怖くて それすら誰かのせいにしてみるんだ |
あの時見上げた晴れた空に あなたと描いた夢の途中 ぼやけてしまった色は幾つ? 今では朧げ夢うつつ 僕等は誰より 競って多くの色を重ね過ぎて そうして気付いた時は 真っ黒に染まっていたんだ 白い画用紙の中じゃ 余計に汚く見えるけれど 綺麗過ぎる周りに染められぬように 悔やむよりも繰り返さぬように 涙で隠れた色が一つ 破かずにおいたページ一つ どれもに残した甲斐がある 誰もが忘れぬ唄になる あなたと歩んだ道の途中 探して見つけた色も幾つ 代わりに使って空に描く そうしてもう一度虹がかかる |