01. 夢中
作詞 / 作曲 / 編曲 : flat
夢の中で僕を見て笑った
乾いた心を潤すような蜃気楼
思いがけず手探りでなぞった
するとそれはすぐに途絶えてしまった

夢を今も忘れられない僕は
上手く眠れるように何度も目を瞑るけど
遠い記憶探して彷徨った
僕がやっと掴んだのは幻

君がくれた幾つの
想いも分け合った思い達も
忘れてく筈の今も
心に残りいつかは
間違って捨てた過去に

届くわけないそう思ってた声が
僕の中まで響いて
思い返したつもりの笑顔は
涙を浮かべて
言葉もなくしたところで
また目覚める

あの時僕は何も疑わず笑った
ずっと先も変わらない「当たり前」
だけど君が泣いたとこで今は
冷たく見放すことしか出来ない
僕だ

今だから言えるけど
きっと届くことはないと思う
出来れば伝えたいのは
幾つかの「後悔」と
数えきれない「ありがとう」

淡く掠れた日々に
願う事しか出来ない痛みの中で
消えてしまった夢も
一つ残らず覚えていたいから

届くわけない君の泣いた声が
(僕の中まで響いて)
思い返した笑顔が僕に告げた
「夢や幻じゃない」

君が残してくれた一つ一つの
手紙も今はしまうよ
届かなくてもいいよ
夢だとしても
夢じゃなくても

わずかに光る世界の中で
僕は歌う